はじめに
タンパク質を食べると、まず胃腸で消化されます。
そして、細かく分解されてから、腸から吸収されます。
正常な腸の内壁には粘膜のバリアがあります。
粘膜バリアの役割は以下の通りです。
1. 毒素および病原体の侵入をから守る
2. 免疫システムを健全に保つ
3. ビタミン、ミネラルおよび他の栄養素の消化吸収をサポートする
つまり、腸の粘膜は必要なものは取り込み、不必要なものは排泄する事ができるのです。
この振り分けができなくなった場合に病気がスタートします。
未消化タンパク質の吸収
分解しきれなかった未消化のタンパク質は、腸から吸収されず、便として排出されます。
これが、一般的なタンパク質の消化吸収の過程です。
食品添加物などが原因(ショ糖脂肪酸エステルを疑っています)で 粘膜のバリアが破壊され、腸の内壁に「トンネル」ができる事があります。
それをリーキーガット(腸管壁浸漏症候群)と呼びます。 リーキーガットが起きると、消化が十分できていないタンパク質や遺伝子組み換えなどで作り出された不自然なタンパク質などが吸収されてしまいます。
未消化タンパク質が吸収された場合は、生体は異物と認識してタンパク質を抗原とみなします。
抗体が過剰に摂取されるため関係ない食物に対してもアレルギーを起こすことがあります。(病気の各論で説明)
酵素異常
タンパク質とミネラルの組み合わせで酵素などが作られます。
リーキーガットが引き金となり、遺伝子組み換えなどで作り出された不自然なタンパク質などが吸収されてしまうと、本来とは異なる作用の酵素ができたり、 酵素がきちんと機能しなくなります。
★ 健常人ではガン細胞ができても、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP) などの働きでガン細胞をアポトーシスに導きます。
酵素機能に異常をきたすとアポトーシスの誘導が起きないなどでガン細胞が増殖します。
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