プラスチック素材の種類と特徴

第1章 プラスチック素材の種類と特徴

「たかがポリ袋。されどポリ袋」

メーカーによって不溶性微粒子や金属不純物等がありますので注意が必要です。


www16.plala.or.jp/toy-hospital/index07/index0721.html より引用

代表的なプラスチックについて

 

①ポリエチレン(P.E) ポリエチレンといっても作り方によって純度が違います

 

 

1、枝分かれが多く結晶性の低い低密度で透明で柔らかいポリエチレン

牛乳、ジュースなどの容器フィルムとして、生鮮食品などの軽包装などに多岐にわたって使用されています。
また、ポリエチレン成形品としてマヨネーズ、ケチャップのボトルや容器のふた、びんのキャップなどに使用されています。

ラジカル重合で作成したポリエチレンです。

スーパーの買い物袋やおしぼりの袋などに使われています。

 

2、結晶性の高い高密度ポリエチレン

バケツやゴミ容器、ビールなど飲料のコンテナー、ロープ、水道管、灯油缶、洗剤やシャンプー容器などに使われているのは不透明で硬いものです。

 

3、イオン重合の直鎖状低密度ポリエチレン

引張り、引裂き、衝撃強度が強いので米袋などに使われています。

 

②ポリプロピレン(P.P)

 

ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンと並び、4大汎用樹脂(日常的に使用されるプラスチック)の一つです。

ビールやお酒などのガラス瓶を運ぶケースのような場合、指先でトントンと叩いて濁った音がするものがPPでカンカンと澄んだ音がするものがPEです。

水に浮かべたときに、塩ビ製のもは沈みますがPEやPPは浮かびます。 たばこのライターなどでほんの少し燃やしたときにやたらに黒い煙がでるものは塩ビです。

 

③ポリエチレンテレフタレート(PET)ペットボトル

 

ポリエチレンテレフタレートは、テレフタル酸とエチレングリコールを重合させたものです。

耐薬品性、ガス遮断性、保香性といった食品の容器包装に欠かせない性質を持っており、フィルム、ボトル、シートとして広く使用されています。

資源やゴミが問題になっている現在では、PETボトルを再生し、繊維にして、Tシャツなどの衣料品が作られています。

可塑剤が入っているものが多いので注意が必要です。

 

④塩化ビニール

 

1、硬質ポリ塩化ビニル

可塑剤を加えていないので硬く、酸素が通りにくいので、ボトルとして用いると内容物が比較的長もちするという特長があります。

その特性を生かして、ソースや醤油、シャンプー、洗剤用などに使用されています

 

2、軟質ポリ塩化ビニル

硬いポリ塩化ビニルに軟化させる成分を加えると、軟らかくしなやかなものができます。

このようなポリ塩化ビニルを軟質ポリ塩化ビニルと呼んでいます。軟化させる成分を可塑剤と呼びます。

日用品ではテーブルクロス、人形、かばん、サンダル、ビニルハウス用のフィルム、食品関連ではスーパーで肉や魚をラップしているフィルムなど、幅広く使われています。

また電線被覆や、壁紙、床タイル、ホースなどの住宅用品、血液バッグなどの医療用品に使われています。

 

第2章 可塑剤について

 

可塑剤にはフタル酸系、アジピン酸系、リン酸系、トリメリット酸系など多くの種類があります。

 

フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP)は代表的な汎用可塑剤として広く使われており、その生産量はフタル酸系の約60%(全可塑剤のおよそ半分)を占めています。

使用する製品に要求される性能に合わせて可塑剤が選択されています。

食品用ラップにはアジピン酸エステル、乳幼児の玩具にはクエン酸エステルが使用例として挙げられます。

欧州連合(EU)において3歳未満の子供が口に入れることを目的とするDEHP、DINP等6種類のフタル酸エステルを含有するポリ塩化ビニル製の玩具及び保育用品については流通を認めないとする規制があります。

詳しく調べると 現在日本では食品用ラップのポリ塩化ビニリデンに使用している可塑剤は、アセチルクエン酸トリブチル(ATBC)、 ジアセチルラウロイルグリセロール(DALG)、セバシン酸ジブチル(DBS)でした。

 

しかしPVC製品(特に軟質PVC)は、他のプラスチック以上に添加剤を多用し、また、可塑剤をはじめそれらの添加剤が溶けだし易い性質を持っている。可塑剤を変えたとしても、その可塑剤もまた大量に溶出することには変わりがありません。

コンビニの弁当などを電子レンジでチンするのはセーフとしても、から揚げなどの食材をラップで包み電子レンジでチンする。これはかなり危険です。

 

厚生労働省のホームページを探してみました。

器具及び容器包装並びにおもちゃの規格基準の改正に関する薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会報告によると、

「油脂、脂肪性食品を含有する食品の器具及び容器包装には、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)を含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂を使用してはならない。ただし、フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)が溶出又は浸出して食品に混和するおそれのない場合はこの限りではない

←脂溶性である可塑剤と油を使って調理した食品を直接ラップで包み 電子レンジに入れるのは危険なのです。 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/06/s0611-5.html 参照

 

油性の強い食品(肉、魚、天ぷら、コロッケ等)を直接包んで 電子レンジで加熱する場合、食品が高温になってPVDC製ラッ プフィルムの耐熱温度である140℃を超えることがあります。油性 の強い食品を電子レンジで加熱する場合は、ラップフィルムで 直接包まず、食品を深めの耐熱容器に入れ、ラップフィルムは 食品に直接触れないように容器にかぶせて使用する ←ラップの使い方にはちゃんと書いています。

 

http://www.vec.gr.jp/anzen/anzen2_2.html 参照

 

フタル酸を燃焼するとどうなるか?

 

シートなどの軟質PVC 製品では、可塑剤の含有量が多く、重量で30~40% 添加されているものもある。これらが廃棄物となった場合に、添加されているDEHP等が環境中へ拡散したり、人体へ影響を与えることが懸念されています。

実際に廃棄物埋立地の浸出水中からDEHP が検出されています。

また、DEHPは内分泌按乱作用を有すると疑われている物質です。

 

ビニール手袋にも注意が必要です

 

ポリ塩化ビニル製品の可塑剤にフタル酸エステルが使用されており、調理用のポリ塩化ビニル製手袋を使用した市販弁当や病院給食から本物質が高濃度に検出されたことから、塩化ビニル製手袋の使用自粛を促す厚生省の通知が出されている。

DEHPを含むPVC製の吸入チューブを用いた新生児への人工呼吸で、生後4週間以内に 3 人の新生児に肺障害による死亡がみられ、その原因としてDEHPとの関連があることが報告されている (Roth et al., 1988)。

輸血用の血液を入れるプラスチックにも可塑剤が使われており、兵士が肺障害を起こし、死亡する例が報告されています。

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