第1章・Ⅰー③住居と病気の原因 1)住居と化学物質

はじめに

 

家作りでは、多くの有害物質を含む建築資材が使用され続けています。

すべてを除外するのは決して楽なことではありませんが、どのような資材にどのような有害物質が含まれているのかを知っておくだけでも役に立ちます。

 

 

吸い込む空気が一番危険

 

合板、集成材、ビニールクロスを貼る接着剤は、家一棟でドラム缶一本分使用されていると言われています。
また接着剤には、発がん性物質を含む化学物質が含まれています。

含まれる化学物質には揮発性があります。
新車や新品の家電のような、いわゆる「新築のニオイ」がその証拠です。

気密性の高い室内には、その化学物質が充満しています。

国もその有害性を認め、シックハウス対策として、「24時間換気」を義務付けています。
しかし、24時間換気だけでは、揮発する有害物質を除去することができず、シックハウス患者は増え続けています。

 

化学物質の例

■内装材・・・ビニールクロス
■フローリング・・・合板
■断熱材・・・グラスウール(発がん性物質含む)
■住宅設備機器(水回り)・・・樹脂、合板など
■内装接着剤・・・酢酸ビニル
■構造材・・・集成材(接着剤で貼り合わせた木材)
■配管・・・塩化ビニル管
■防蟻処理・・・青酸カリ(農薬と同じ成分)

 

主な空気汚染物質と人体への影響

物質名 人体への影響 使用場所 使用目的等

ホルムアルデヒド

粘膜、目への刺激・皮膚炎・呼吸器疾患 神経障害・生殖機能障害・発ガン性 壁・家具・食器棚等 合板などの接着剤に含有
有機リン系 神経毒・視力障害・精神障害・うつ 農薬・壁・壁紙・畳・じゅうたん
シロアリ駆除・掃除機の紙パック等
殺虫・防ダニ・塩化ビニール建材の 難燃剤・可塑剤
有機溶剤 神経系障害・めまい・皮膚炎・頭痛 吐き気・思考力の減退・幻覚 壁・壁紙 塗料の溶剤・接着剤の気化剤

新築だけが怖いわけではない

 

断熱材

 

壁の中の隙間に断熱材をぎっしりと充填するやり方が一般的です。
そのとき使用される断熱材のグラスウールが湿気によってカビに侵食されます。
ダニを発生させる温床 → 断熱材まわりの木材腐敗 →シロアリがやってくる という悪循環。
カビが出す毒素の人体への影響はさらに深刻で、リンパ腫にも関係しています。

 

ビニールクロス

 

塩化ビニルクロスには可塑剤が含まれており、その毒性は無視できません。
古くなったら張り替えますので、使い続けていると常にVOCに注意しなければいけません。
人体への影響としては、男性生殖機能の低下や、大量摂取すると肝臓ガンを誘発する危険性もあります。

 

シロアリ駆除

ホウ酸系の駆除剤なら気化しませんが、10年おきにメンテナンスが必要な揮発タイプの駆除剤の場合は、徐々に床下から気化してきます。
肝機能障害や胆のう系に異常が出てくる場合があります。

 

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